藍 小さな小宇宙

2022.04.30

藍は発酵・微生物の力で染まり、藍の甕の中はまるで小さな小宇宙のようです。
藍の甕は生きていて調子も気温や様々な要素で変化しバランスを保っているため日々の世話が欠かせません。
藍染めは昔から受け継がれてきた素晴らしい知恵と技術です。
私たちは藍建てや管理に一切化学物質を使用しない本藍建て(天然灰汁発酵建)で染ており沢山の自然の力と美しさがあります。

藍染すると生地が丈夫になり糸が太ると言われています。
草木染の原料は昔から茜や鬱金などなど生薬として使われてきた物が多く、藍もまたその1つです。
衣服を身にまとう事で、薬を『服用する』という様に、昔は草木の力を布に移し皮膚から取り入れていたと言われています。

藍のもととなるタデ藍の乾燥葉

藍には抗菌の効果もあり汗臭さや汗疹やアトピーにもよく、湿度の高い日本の夏にはとても適している様に思います。菌の繁殖を抑えてくれるため、消臭、防臭効果もあり肌着にも最適です。

日本では古くは野良着、西洋では作業用のスモックとして活用されていただけあり、防虫効果や紫外線防止効果があるといいます。
その他、天然の遠赤外線(保温)効果など様々な効能が昔から伝えられ現代で実証されてきています。

藍を濃色に染めるには染めては酸化させる工程を何度も何度も繰り返すことで深みのある色を出すことができます。
現代で普及しているインディゴ染めや化学の力で染めた藍と混同されがちですが、それとは違い激しく色落ちするものではなく徐々に経年変化を楽しんでいただけるものです。

工房では藍染のご依頼もお受けしています。(重量で計算)